天国途上 〜生きること思うこと〜

イエス・キリストを信じて、聖書を学び続けながら、ほんとうの幸せに出会いました。 私の日常は平凡なのに感動があふれ、問題や失敗もあるのに希望があふれています。 人生はそのゴールである天国へ向かって変えられ続けています。こんな私が日々思うことを公開します。 仙台市郊外にあるプロテスタント教会在籍。

見えない世界が見えるなら

旧約聖書にはイスラエルの歴史が記されている。

創造主なる神を唯一の神として生きた人々とそこに確かに働いている神のわざを読むと、天地創造のはじめから歴史を貫いて働く全人類の神、総合的に物事を導いて現実を動かす神、人間一人ひとりの心と生活に介入する神のリアリティが具体的になって、史実の力強さをもって私を感動させる。

ドラマチックな場面はたくさんあるのだけれども、今回は北イスラエル王国に実在した預言者エリシャの場面を紹介したい。

 

【そこで王は言った。「行って、彼がどこにいるのか突き止めなさい。人をやって、彼をつかまえよう。」そのうちに、「今、彼はドタンにいる」という知らせが王にもたらされた。そこで王は馬と戦車と大軍とをそこに送った。彼らは夜のうちに来て、その町を包囲した。

神の人の召使いが、朝早く起きて、外に出ると、なんと、馬と戦車の軍隊がその町を包囲していた。若い者がエリシャに「ああ、ご主人さま。どうしたらよいでしょう」と言った。すると彼は、「恐れるな。私たちと共にいる者は、彼らと共にいる者より多いのだから。」と言った。そして、エリシャは祈って主に願った。「どうぞ、彼の目を開いて、見えるようにしてください。」

主がその若い者の目を開かれたので、彼が見ると、なんと、火の馬と戦車がエリシャを取り巻いて山に満ちていた。】第二列王記6章

 

火の馬! 

空を飛ぶ戦車!

...馬鹿らしい。こんなのフィクションだ。

ファンタジーが書かれているのでしょう、と思いますか。

 

私は、現実の出来事が、神様の特別な導きにより、そのまま記されたと信じる。

ファンタジーではない。

見えない世界、霊的現実の描写。


私は弱気になりやすいタイプなので、読むと胸にぐっとくる。

「恐れるな」という言葉がまっすぐに心に迫り、奮い立たされるような気持になる。

 

若い召使いが二度「なんと」と驚愕している様子が面白い。

一度目は、王が遣わした大軍が町を囲むのに驚き、絶体絶命だとうろたえる。

二度目は、神が遣わした天使の大軍が山に満ちているのが突然見えて、絶句。

町を包囲するのと、山を覆うように空中に満ちるのと、どちらが軍隊として強大だろう。答えるまでもないことだ。

 

初めてこの箇所を読んだとき、一度でいいから私も目が開かれて見えたらいいのに!と本気で願った。しかし、現代、神様はそういう方法でご自身を知らせることはなさらない。

しかし、見えないだけで、神はご自身のわざを絶えず成しておられるし、天使たちも大いにこの地上で働いているはずだ。

悪霊も策略を張り巡らして人を惑わし縛っている。平和の実現を妨害している。 

 

イエス・キリストを主として生きている仲間たち。

もしあなたが、ひとりぼっちだと感じても、ほんの2、3人で大軍と戦うかのような完全不利と思われる状況にあるとしても、あなたはこう言うことができる者なのです。

恐れなくていい。大丈夫だ。私たちと共にいる者は、彼らと共にいる者より多いのだから。勝利はわれらの主イエスにある。

 

いや、上空で取り巻く神の軍勢というより、私たちには、神ご自身であるキリストの御霊が内に住んでくださり、一瞬も離れず共にいて永遠の御国まで保証し助け導くと、聖書に約束されているではないか。

 

見えなくても霊的世界があることは、誰でも魂では知っていると思う。

だから、多くの人は墓前で故人に語りかけたり、慰霊祭をしたり、たたりを恐れたり、願掛けや占いをしたりして、見えない霊的領域があることを前提に生きている。

 

確かに、この世は見えない霊的なものの影響を受けて存在している。

見えない世界が見えたなら、本当の敵が何者であるのかがわかる。

そして、真に恐れるべきものが何であるのかもはっきりするだろう。

しかし、私たちは、神のことばである聖書によって信じるように求められている。

 

【イエスは彼に言われた。

「あなたはわたしを見たから信じたのですか。見ずに信じる者は幸いです。」

この書には書かれていないが、まだほかの多くのしるしをも、イエスは弟子たちの前で行われた。しかし、これらのことが書かれたのは、イエスが神の子キリストであることを、あなたが信じるため、また、あなたが信じて、イエスの御名によっていのちを得るためである。】ヨハネ福音書20章

 

読んでくださっているあなたの心の目がさらに開かれますように、祝福を祈ります。

 

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